ことばは化石

「書く」ことを私の人生にします。

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22歳の誕生日を迎えた。

わたしは梅雨の月のちょうど真ん中に生まれてきた。22年前の今日は晴れていたらしい。私は晴れ女なのか、今日も雨の予報だったが降られなかった。私の出産予定日は19日だったので、少しフライングしてこの世に降りてきた。ちなみに19日は太宰治の誕生日だったらしく、少し惜しい気持ちだ。

 

母にはアニエス・ベーの財布を、父にはKindleをもらった。ちゃんと就職が決まったら、実家を出ていこうと思っている。両親と暮らすのはもうあと少しかもしれない。そう考えると少し寂しい気持ちになる。初任給で両親になにをしてやれるか、そんなことばかり最近は考えている。

 

16歳の時からずっと好きな人がいる。19歳の時に決別して、21歳になって幸福にももう一度出会うことができた。20歳の誕生日を彼に祝ってもらえないことが悲しくてしょうがなかった。けれど、今年は違った。日付が変わってしばらくして長文のLINEを送ってくれた。出会いから時間が経ったこと(今年で7年目!)、ずっと私を見ていて好きだったということ。すごくすごく嬉しかった。そして、夕方会うことができた。私たちが出会った高校の最寄駅のスターバックスで談笑し、24歳、オリンピックを一緒に見に行くことを約束した。そして帰り際にプレゼントを渡してくれた。紫陽花をモチーフにした片口と、北野天満宮のお守り、手紙だった。手紙には、懐かしい文字で平成最後の夏を一緒に過ごしたいと書かれていて、泣いてしまった。そういえば、彼はほんの少しだけ太宰治に似ている。

 

そして財布を整理してたら2015年6月14日彼と海遊館に行った時の半券が出てきた。願わくばあの時のようにもう一度、彼と幸福に、楽しく生きられますように。

 

就職試験の勉強をずっとしている。就職先はまだ決まっていないけど、これからだ。彼にもらったお守りを片手に戦っていく。これからだ。